ムルソー リモザン 2021/ヴァンサン・ジラルダン

ムルソー村の中でも知られた区画「ル・リモザン」は、特級畑に隣接する恵まれた立地を持ち、ブルゴーニュらしい気品を備えた白ワインを生み出します。

2021年は冷涼な気候の影響で酸がきれいに保たれ、果実味とミネラル感がより引き締まった仕上がりとなりました。

ふくよかさと緊張感のバランスが魅力で、グラスを重ねるほどに厚みと余韻の奥行きが広がります。

ワインラヴァーにぜひ味わっていただきたい一本です。

Meursault Le Limozin 2021/Vincent Girardin

Vincent Girardin

ヴァンサン・ジラルダンは、1980年代に自身の畑からワイン造りを始め、ブルゴーニュの可能性を世界に示した造り手のひとりです。

独立当初は父から受け継いだ区画からスタートしましたが、その後精力的に畑を拡大し、ピュリニー=モンラッシェやシャサーニュ=モンラッシェといった名高いクリマを手掛けるまでに成長しました。

ワイン造りの哲学は常に「テロワールを純粋に表現すること」であり、人的介入を最小限に抑えた醸造スタイルで知られています。

2000年代に入ると、ヴァンサン本人は第一線を退き、2006年にはドメーヌを売却するという大きな転機を迎えました。

その後は醸造責任者エリック・ジェルマンが中心となり、透明感とエレガンスを兼ね備えたスタイルを確立。

ジラルダンの名は現在もブルゴーニュを代表するブランドとして国際的に高く評価され、特に白ワインにおいてはピュアで洗練された味わいで多くの愛好家を魅了し続けています。

ムルソーの所有畑

  • Meursault “Casse-Têtes”(村名)

  • Meursault “Les Clous”(村名)

  • Meursault “Les Grands Charrons”(村名)

  • Meursault “Les Narvaux”(村名)

  • Meursault “Les Tillets”(村名)

  • Meursault “Les Vieilles Vignes”(村名)

  • Meursault “Limozin”(村名)

  • Meursault “Tessons”(村名)

  • Meursault 1er Cru “Blagny”(プルミエ・クリュ)

  • Meursault 1er Cru “Les Charmes-Dessus”(プルミエ・クリュ)

  • Meursault 1er Cru “Les Cras”(プルミエ・クリュ)

  • Meursault 1er Cru “Les Genevrières”(プルミエ・クリュ)

  • Meursault 1er Cru “Les Perrières”(プルミエ・クリュ)

Le Limozin 2021

ムルソー村の中心部、1級畑ジュヌヴリエールやシャルムに隣接する区画「ル・リモザン」は、石灰質を多く含む粘土石灰土壌で知られ、村名格付けながらプルミエ・クリュに匹敵する評価を受ける銘区画です。

2021年は冷涼な気候が特徴的で、ブドウはゆっくりと成熟し、フレッシュな酸と引き締まったミネラル感を持つ仕上がりとなりました。

ヴァンサン・ジラルダンではエリック・ジェルマンの指揮のもと、手摘み収穫・厳格な選果を経て、自然酵母による発酵を行い、フレンチオーク樽で熟成。

新樽比率は抑えられ、果実の純度とテロワールの個性を尊重しています。

2021年の「ル・リモザン」は、白い花や柑橘の香りに加え、ほのかなナッツやバターのニュアンスが重なり、冷涼年らしい張りのある酸が全体を支えるスタイルです。

余韻には透明感のあるミネラルが長く続き、食卓に寄り添うエレガンスを示しています。

村名ムルソーの魅力を存分に感じられる一本であり、熟成によってさらに複雑さを増すポテンシャルも秘めています。

 

ペアリング

ムルソー「ル・リモザン」2021は、冷涼年ならではの伸びやかな酸と引き締まったミネラル感を備え、料理との相性がとても幅広いワインです。

新鮮な魚介との組み合わせは特に秀逸で、ホタテのソテーや白身魚のグリル、軽いクリームソースを添えた料理に寄り添い、ワインの柑橘や白い花のニュアンスが素材の甘みを引き立てます。

また、ローストチキンや豚肉のハーブグリルと合わせると、果実の豊かさとほのかなバターのニュアンスが調和し、冷涼年らしい酸が後味をすっきりとまとめます。

熟成によってナッツや蜂蜜のような風味が出てきた段階では、リゾットやきのこ料理、熟成したコンテやグリュイエールなどのチーズとも相性を発揮します。

軽快さと厚みのバランスが絶妙な2021年の「ル・リモザン」は、シンプルな料理からリッチなソース料理まで幅広く寄り添う万能性を持つ一本です。

 

まとめ

ムルソー村の中でも評価の高い区画「ル・リモザン」2021は、冷涼な年らしい凛とした酸と透き通るミネラルが印象的で、村名格付けながら一級畑に迫る実力を示す一本です。

若々しい段階では爽やかさと果実の純度を楽しめ、熟成によってナッツや蜂蜜のような複雑さが加わるポテンシャルも秘めています。

シーフードや鶏肉料理はもちろん、きのこやチーズにもよく寄り添う汎用性の高さも魅力です。

SHINOWINEでは、このムルソーならではの豊かな表情をボトルでじっくりと味わっていただけます。

ブルゴーニュの奥深さを感じに、ぜひお立ち寄りください。

 


 

 

はじめまして。銀座6丁目にあるワインバー SHINOWINEのオーナー池部紫乃です。

2022年にソムリエ資格を取得し、その後もワインの学習を続け、2025年3月に念願の自分のワインバーをオープンしました。

 

SHINOWINEでは、ブルゴーニュ、シャンパーニュを中心に、気軽に楽しめるグラスワインから、本格的なボトルワインまで幅広くご用意しています。

 

お料理もできる限り手作りにこだわりました。

看板メニューのブッフブルギニョンは1年かけて自身最高のレシピを作り上げました。様々なお店も研究し、「パリ1番のブッフブルギニョン」と評されたお店でも味わいました。

 

一軒目でしっかりとしたお食事とワインをいただきたい方にも、二軒目使いにもお勧めのお店です。

皆様のご来店をお待ちしております。

 

SHINOWINE

〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目9−14 方圓ビル3階

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