ブルゴーニュの偉大な白ワインのひとつ、コルトン・シャルルマーニュ。
なかでもジャン・シャルトロンによる2020年ヴィンテージは、古典と精密さを兼ね備えた見事な仕上がりです。
シャルルマーニュ大帝の名を冠するこの特級畑は、冷涼な風と石灰質土壌がもたらす緊張感のあるミネラルが魅力。
その厳格なテロワールを、シャルトロンは卓越したバランス感覚で表現しています。
2020年は暑さと成熟の年でありながら、酸と張りを失わず、芳醇さと切れ味を両立したヴィンテージ。
グラン・クリュにふさわしい風格と飲み頃への期待感が詰まったワインラバー必見の1本です。
CORTON-CHARLEMAGNE2020/Jean Chartron
Jean Chartron
ジャン・シャルトロンは、ブルゴーニュの名醸地ピュリニー・モンラッシェで1859年に誕生した歴史あるドメーヌです。
創設者ジャン=エドゥアール・デュパールは、後に村長も務め、1873年には村の名前に“モンラッシェ”を加える提案を行い、現在の「ピュリニー・モンラッシェ」の名が誕生しました。
この地とともに歩んできたシャルトロン家は、5代にわたりワイン造りへの情熱を受け継いでいます。
現在はジャン=ミシェルとアン・ローラの兄妹がドメーヌを牽引。
兄が醸造を、妹が畑の管理を担当し、互いの信頼とチームワークで素晴らしいワインを生み出しています。
所有する畑は約14.5ヘクタールに及び、モノポールのプルミエ・クリュやグラン・クリュも擁する恵まれた区画ばかり。
自然との調和を大切にし、化学肥料や除草剤を使わず、手作業中心で丁寧に栽培されています。
伝統と革新をほどよく織り交ぜた、やさしくも芯のあるワインが魅力です。
CORTON-CHARLEMAGNE2020
ブルゴーニュ・コート・ド・ボーヌのグランクリュ「コルトン・シャルルマーニュ」から生まれる壮麗な白ワインで、ブドウは100%シャルドネ。
土壌は粘土と石灰岩に富み、ミネラル感が見事に現れています。
また、ドメーヌでは全て樽発酵が行われ、新樽30%、残りは1~5年使用のオーク樽。
14ヶ月樽熟成された後、さらに4ヶ月タンクで育まれています。
ヴィンテージ2020は「バターのように滑らかで複雑」と評され、白桃やリンゴ、柑橘、そしてクリーミーな質感が織り交ぜられた味わいが楽しめます。
さらに、愛好家たちの感想には「完璧な酸、チョーキーなミネラル、豊かな中盤、軽やかなテクスチャーに長い余韻」といった声があり、”これまで味わった中で最高のヴィンテージ”と称されたレビューもあります。
全体として、2020年コルトン・シャルルマーニュは、樽由来のまろやかさと研ぎ澄まされたミネラル感を併せ持つ、奥行き豊かでエレガントなグランクリュワイン。
飲み始めは若く力強い印象ですが、時間をかけて開くことで、その真価をさらに楽しめる一本です。
CORTON-CHARLEMAGNE
コルトン・シャルルマーニュは、赤と白の両方にグラン・クリュが認められた丘「コルトン」の中でも、白ワインに特化した特級畑です。
アロース・コルトン、ペルナン・ヴェルジュレス、ラドワの3村にまたがり、標高は300メートル以上。
冷涼な気候と石灰質の土壌が、豊かなミネラル感と張りのある酸をもたらします。
その名はシャルルマーニュ大帝がこの地を修道院に寄進したことに由来し、「赤ワインで髭が染まるのを嫌った皇帝が白を好んだ」という逸話も残っています。
味わいは緊張感と力強さを併せ持ち、柑橘や白い花、火打石のようなニュアンスが特徴。
モンラッシェが華やかで贅沢な白とすれば、コルトン・シャルルマーニュは荘厳で知的な白ワイン。
長期熟成にも優れ、年を経て真価を発揮する、通好みのグラン・クリュです。
ペアリング
コルトン・シャルルマーニュの持つ堂々たる骨格と繊細なミネラル感は、上質な食材とのペアリングで真価を発揮します。
例えば、シンプルに焼き上げたオマール海老や帆立のソテー、バター香る白身魚のポワレなど、海の旨味とバターの風味がワインの滑らかさと美しく調和します。
また、仔牛のブランケットやホワイトアスパラガスのソース・ブランにも好相性。
熟成が進んだボトルなら、トリュフやリッチなクリーム系ソースの料理にも負けない存在感を見せてくれます。
上質な素材を丁寧に仕立てた料理と合わせることで、このワインの奥行きある魅力を最大限に引き出せるでしょう。
まとめ
ジャン・シャルトロンのコルトン・シャルルマーニュ2020は、気品と力強さを兼ね備えたブルゴーニュ白の真髄とも言える一本。
冷涼な丘のテロワールから生まれる緊張感ある酸とミネラル、そして熟成によって開く深い旨味は、まさにグラン・クリュの風格です。
静かにグラスを傾けながら、その奥行きをじっくりとお楽しみください。
ワインの真価を知る方にこそ届いてほしい、珠玉の白です。
はじめまして。銀座6丁目にあるワインバー SHINOWINEのオーナー池部紫乃です。
2022年にソムリエ資格を取得し、その後もワインの学習を続け、2025年3月に念願の自分のワインバーをオープンしました。
SHINOWINEでは、ブルゴーニュ、シャンパーニュを中心に、気軽に楽しめるグラスワインから、本格的なボトルワインまで幅広くご用意しています。
お料理もできる限り手作りにこだわりました。
看板メニューのブッフブルギニョンは1年かけて自身最高のレシピを作り上げました。様々なお店も研究し、「パリ1番のブッフブルギニョン」と評されたお店でも味わいました。
一軒目でしっかりとしたお食事とワインをいただきたい方にも、二軒目使いにもお勧めのお店です。
皆様のご来店をお待ちしております。
SHINOWINE
〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目9−14 方圓ビル3階