グリオット・シャンベルタン・キュヴェ・デュ・ソール 2017/キュヴェ・デュ・ソール

ローラン・ポンソは、名門ドメーヌ・ポンソの元当主として知られ、2017年に自身のメゾンを立ち上げました。

ご紹介するグリオット・シャンベルタン・キュヴェ・デュ・ソール 2017は、グリオット・シャンベルタンのブドウを使った特別な一本。

テロワールを大切にしつつ、ステンレスタンク発酵や古樽熟成など丁寧な造りで仕上げられています。

透明感ある果実味としなやかな旨みが調和した、優美で奥深い味わいが魅力です。

 

Griotte Chambertin Cuvee du Saule 2017 / Laurent Ponsot

Laurent Ponsot

ローラン・ポンソは、名門ドメーヌ・ポンソで長年醸造責任者を務めた後、2017年に自身の名を冠したネゴシアン「ローラン・ポンソ」を設立しました。

この新たなメゾンは、単なる買いブドウの醸造ではなく、契約農家の栽培段階から深く関わり、持続可能な農法や手摘み収穫、厳格な選果を徹底することで高品質なブドウを確保しています。

醸造では、果実本来の個性とテロワールを最大限に引き出すために、低温でのステンレスタンク発酵や古樽による穏やかな熟成を行い、補酸や補糖を避けるなど極めて自然なアプローチを貫いています。

また、すべてのグラン・クリュやプルミエ・クリュのボトルにNFC(近距離無線通信)チップを搭載して真贋を保証するなど、伝統と革新を融合させた取り組みも特徴であり、ブルゴーニュの新時代を象徴する存在となっています。

 

Griotte Chambertin Cuvee du Saule 2017

グリオット・シャンベルタン・キュヴェ・デュ・ソール 2017は、ローラン・ポンソが手がけるグリオット・シャンベルタンのブドウから生まれるグラン・クリュで、総面積わずか約2.5ヘクタールという小さな畑のうち自社所有区画に加えて選び抜いたブドウを用い、果実の力を最大限に引き出すため低温でのステンレスタンク発酵と古樽での熟成によって丹念に造られています。

レッドカラントを思わせる鮮やかな香りに繊細な酸としなやかなタンニンが重なり、滑らかな質感とエレガントな力強さを併せ持つ味わいは、若いうちから楽しめる親しみやすさと長期熟成に耐える奥行きを備えています。

畑名の由来にもなった湧水が土壌を潤す独特の環境がこのワインに清らかさと複雑さを与えており、希少性とテロワールの個性が見事に表現された一本です。

※ソール(Saule)という名は、この区画上部に湧く泉から流れ出る小川に由来。

味わい

グリオット・シャンベルタン・キュヴェ・デュ・ソール 2017は、ローラン・ポンソらしい繊細さと力強さが見事に調和した味わいが魅力です。

グラスから立ちのぼる香りは、レッドカラントやラズベリーなどの赤系果実に、スミレやバラの花びら、ほんのりとしたオリエンタルスパイスや土のニュアンスが重なり、華やかさと深みを兼ね備えています。

口に含むと、みずみずしく緻密な果実味が広がり、きめ細かいタンニンと爽やかな酸が骨格を形づくり、口中にしっとりとしたテクスチャーを残します。

中盤以降にはほのかな甘みとともにミネラル感や森の下草を思わせる複雑味が現れ、長い余韻へとつながります。

若いうちからしなやかで親しみやすい印象がありつつ、奥に潜む密度と構造が熟成によってさらに開花していくポテンシャルを感じさせ、時間の経過とともに優美さと深みを増していくグラン・クリュらしい風格を備えています。

ペアリング

華やかさとしなやかな骨格を併せ持つため、繊細さと奥行きの両方を引き立てる料理とのペアリングがよく合います。

果実味と酸がきれいに調和しているので、ローストした鴨や仔鳩などのジビエに合わせると、肉の旨みとワインの果実味が美しく溶け合います。

また、きめ細かなタンニンは牛フィレ肉や鴨胸肉のロースト、仔羊の香草グリルなど、赤身で脂が控えめな肉料理とも好相性で、複雑な風味が互いを高め合います。

さらに、きのこを使ったリゾットやトリュフを添えた料理と合わせると、ワインの奥に潜む土や森のニュアンスが引き出され、より一層の調和が生まれます。

熟成を経たボトルなら、熟成コンテやボーフォールなどナッティでコクのあるハードチーズとも見事に調和し、その長い余韻と滋味深さを際立たせてくれます。

まとめ

グリオット・シャンベルタン・キュヴェ・デュ・ソール 2017は、ローラン・ポンソが培ってきた精緻な技と、グリオット・シャンベルタンのテロワールが見事に融合した一本です。

華やかな赤系果実の香りとしなやかな骨格、複雑なニュアンスが重なり、若いうちから楽しめつつ長期熟成にも耐える懐の深さを備えています。

特別な一杯で、ワインの奥深い世界に触れてみませんか。

 


 

 

はじめまして。銀座6丁目にあるワインバー SHINOWINEのオーナー池部紫乃です。

2022年にソムリエ資格を取得し、その後もワインの学習を続け、2025年3月に念願の自分のワインバーをオープンしました。

 

SHINOWINEでは、ブルゴーニュ、シャンパーニュを中心に、気軽に楽しめるグラスワインから、本格的なボトルワインまで幅広くご用意しています。

 

お料理もできる限り手作りにこだわりました。

看板メニューのブッフブルギニョンは1年かけて自身最高のレシピを作り上げました。様々なお店も研究し、「パリ1番のブッフブルギニョン」と評されたお店でも味わいました。

 

一軒目でしっかりとしたお食事とワインをいただきたい方にも、二軒目使いにもお勧めのお店です。

皆様のご来店をお待ちしております。

 

SHINOWINE

〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目9−14 方圓ビル3階

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