ニュイ・サン・ジョルジュ レ・プリュリエ2017/アンリ・グージュ

ニュイ・サン・ジョルジュを代表する一級畑のひとつ「レ・プリュリエ」は、この村の数あるクリマの中でも特に高く評価される名区画です。

アンリ・グージュによる2017年は、赤い果実の凝縮感に、緻密なタンニンとしなやかな酸が絶妙に調和し、力強さとエレガンスを兼ね備えた仕上がり。

若いうちは華やかで活き活きとした果実味が魅力ですが、熟成を重ねることで深みと複雑さが増し、多彩な表情を楽しませてくれます。

ブルゴーニュらしい芯のあるピノ・ノワールの魅力を、分かりやすく伝えてくれる一本です。

 

Nuits St. Georges Pruliers 2017 / Henri Gouges

Henri Gouges

ブルゴーニュ、ニュイ・サン・ジョルジュを代表する名門ドメーヌ「アンリ・グージュ」は、1925年の創業以来、格式と革新を兼ね備えた存在として知られています。

ドメーヌ創設者アンリ・グージュは、当時主流だったネゴシアンへの葡萄売却を避け、自らの手で瓶詰め・販売する「ドメーヌ元詰め」のスタイルをいち早く採用しました。

1933年にはその方法を実践に移し、品質への強いこだわりを形にしたパイオニアでした

品質第一の姿勢は、低収量と丁寧な畑仕事という形で今も受け継がれています。

現在、ドメーヌは創業者の孫にあたるピエールとクリスチャン・グージュ、その息子グレゴリーらが運営し、約14.5ヘクタールの畑、特に7つ(または6つ、情報源により異なる)の優れたプルミエ・クリュ畑から、個性豊かなピノ・ノワールを生み出し続けています

畑は代々受け継がれたプルミエ・クリュの区画を核に、土壌やテロワールを忠実に表現することを目指しています。

2008年からは、畑作りをオーガニックに切り替え、健全なブドウから力強くも透明感のあるワインを生むというフィロソフィーを追求しています

このドメーヌのワインには、豊かな果実味とスパイス、ミネラルが感じられると同時に、堅牢さとエレガンスが共存。熟成に向く深いポテンシャルがあり、まさにコレクターやソムリエにとっても魅力的な存在です

ニュイ・サンジョルジュ

ニュイ・サン・ジョルジュはコート・ド・ニュイの南端に位置し、その名を冠した村は力強く個性的なワインで知られています。

生産量の大半を占める赤ワインは、ピノ・ノワールから造られ、しっかりとした骨格と深みのある果実味が特徴。

北部はヴォーヌ・ロマネに隣接するため華やかでエレガントなスタイルが多く、南部はより堅牢でスパイシー、熟成によって真価を発揮するワインが生まれます。

タンニンが比較的豊富で若いうちは引き締まった印象ですが、熟成を経ると果実の旨みと複雑さが開花し、野性的なニュアンスと気品が調和していきます。

一方、全体のわずか数%に過ぎない白ワインは、シャルドネから造られ、力強さとミネラル感を兼ね備え、まろやかな果実味と引き締まった酸が魅力。

ブルゴーニュの中でも「男らしい」と形容されることが多いこの村のワインは、熟成を経ることで洗練された奥行きを見せ、愛好家にとって特別な存在となっています。

Nuits St. Georges Pruliers 2017

「レ・プリュリエ」はニュイ・サン・ジョルジュ南部を代表する一級畑のひとつで、村のクリマの中でも特に評価が高い区画です。

粘土石灰質の土壌がもたらす力強い骨格と、深みのある果実味を備えたワインを生み出すことで知られています。

アンリ・グージュの手がけるこの畑は、緻密なタンニンとしっかりしたストラクチャーを基調にしながらも、畑特有のスパイスや土っぽさを感じさせるのが特徴です。

2017年はブルゴーニュ全体で収穫量に恵まれた年で、2016年の霜害後ということもあり、生産者にとっても喜びのヴィンテージでした。

スタイルは端正かつ調和がとれており、2015や2018のような濃厚さに比べ、みずみずしい果実と上品な酸のバランスが魅力。

レ・プリュリエの持つ力強さを保ちながら、2017年らしい親しみやすさと柔らかさを備えた、飲み手に寄り添う仕上がりとなっています。

味わいとペアリング

グラスからは、ブラックチェリーやカシスといった黒系果実に、スミレや甘草、ほのかなスパイスが重なる複雑な香りが広がります。

口に含むと果実味は豊かでありながら過度に濃すぎず、しなやかな酸と繊細なタンニンが全体を引き締めています。

余韻には鉄分や土壌由来のミネラル感が現れ、ニュイ・サン・ジョルジュらしい芯の強さとエレガンスが調和しています。

若いうちは果実味主体で楽しめ、数年の熟成を経ることでスパイスや森の下草、トリュフのようなニュアンスが深まり、奥行きのある表情へと変化します。

ペアリングとしては、仔羊や鴨のローストなど赤身肉の料理が相性抜群で、スパイスを効かせたジビエとも好相性。

また、熟成が進んだ段階では、ブルーチーズや熟成ハードチーズと合わせるとワインの旨みと複雑さを一層引き立ててくれます。

しなやかでありながら力強さを持つ一本だからこそ、多彩な料理との組み合わせを楽しめます。

まとめ

アンリ・グージュの「ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・プリュリエ 2017」は、力強さとエレガンスを兼ね備えた、村を代表する赤ワインです。

凝縮した果実味にスパイスや大地のニュアンスが重なり、若いうちは親しみやすく、熟成を経ることで奥深い複雑さを見せます。

SHINOWINEでは、この特別な一本を通じて、ニュイ・サン・ジョルジュの真髄を感じていただけます。

ブルゴーニュの愛好家はもちろん、初めての方にもぜひ味わっていただきたい一本です。

 


 

 

はじめまして。銀座6丁目にあるワインバー SHINOWINEのオーナー池部紫乃です。

2022年にソムリエ資格を取得し、その後もワインの学習を続け、2025年3月に念願の自分のワインバーをオープンしました。

 

SHINOWINEでは、ブルゴーニュ、シャンパーニュを中心に、気軽に楽しめるグラスワインから、本格的なボトルワインまで幅広くご用意しています。

 

お料理もできる限り手作りにこだわりました。

看板メニューのブッフブルギニョンは1年かけて自身最高のレシピを作り上げました。様々なお店も研究し、「パリ1番のブッフブルギニョン」と評されたお店でも味わいました。

 

一軒目でしっかりとしたお食事とワインをいただきたい方にも、二軒目使いにもお勧めのお店です。

皆様のご来店をお待ちしております。

 

SHINOWINE

〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目9−14 方圓ビル3階

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