ヴォ-ヌ=ロマネ2020/メゾン・ロッシュ・ド・ベレーヌ

ヴォーヌ・ロマネと聞けば、ブルゴーニュ愛好家なら誰もが胸を高鳴らせるでしょう。

ロマネ・コンティをはじめ、世界屈指のグラン・クリュが連なる聖地。

その土地のエッセンスをヴィラージュクラスで堪能できるのが、メゾン・ロッシュ・ド・ベレーヌの「ヴォーヌ・ロマネ・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2020」です。

樹齢50年以上の古木から得られる果実は、凝縮感と繊細さを併せ持ち、熟した赤い果実やスパイス、わずかなバラの香りが立ち上がります。

名門ネゴシアンとして知られるニコラ・ポテルの手によるこのワインは、クラシックなヴォーヌ・ロマネの魅力~気品と官能~を見事に表現しています。

 

Vosne Romanee Vieille Vigne 2020 / Maison Roche de Bellene

Maison Roche de Bellene

メゾン・ロッシュ・ド・ベレーヌ(Maison Roche de Bellene)は、ブルゴーニュを代表する醸造家ニコラ・ポテルが2008年に設立したネゴシアン・メゾンです。

ポテル氏は名門ヴォルネイのドメーヌ出身で、若くして父の跡を継ぎ、後に自身の名を冠した「メゾン・ニコラ・ポテル」を立ち上げましたが、経営母体の変更により独立。

2005年には自社畑を持つ「ドメーヌ・ド・ベレーヌ」を設立し、続いて2008年、選りすぐりのブドウを買い付けて醸造するネゴシアン部門として「メゾン・ロッシュ・ド・ベレーヌ」を創業しました。

すべてのワインは、自然酵母発酵・無清澄・最小限の濾過という自然派アプローチで仕立てられ、テロワールの個性を純粋に映し出します。

果実の透明感と繊細なタンニン、伸びやかな酸が生むピュアな味わいは、クラシックでありながら現代的。

サステナブルな哲学と伝統的技法を融合させた、ブルゴーニュ新世代を象徴するメゾンです。

 

Vosne Romanee Vieille Vigne 2020

ヴォーヌ・ロマネ・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2020は、ロッシュ・ド・ベレーヌが手掛ける村名クラスの中でも特に注目される一本です。

ヴォーヌ・ロマネ村内の樹齢50年以上の古木から収穫されたブドウを使用し、収量を抑えて凝縮感を高めています。

2020年はブルゴーニュ全体で気候に恵まれた年で、完熟した果実としっかりとした酸が共存するバランスの取れたヴィンテージ。

醸造は自然酵母による発酵、熟成にはフレンチオーク樽(新樽比率は控えめ)を使用し、ワイン本来のピュアな果実味を生かしています。

香りは熟したラズベリーやブラックチェリー、スパイス、バラの花びらなどが複雑に重なり、口中ではしなやかでシルキーなタンニンが広がります。

ヴォーヌ・ロマネ特有のエレガンスと艶やかさ、そして2020年らしい充実した果実味が見事に調和した、村名ワインの枠を超える完成度を誇ります。

 

味わい

グラスに注ぐと、深みのあるルビー色が印象的で、立ち上る香りにはヴォーヌ・ロマネらしい官能的な魅力が漂います。

熟したラズベリーやブラックチェリーに、スミレやバラの花びら、ほんのりとしたクローブやシナモンのスパイスが重なり、時間の経過とともにトリュフや湿った土を思わせるニュアンスが顔をのぞかせます。

口に含むと、果実の甘やかさと緻密なタンニンが滑らかに溶け合い、シルクのようなテクスチャーが広がります。

2020年らしい完熟した果実味に支えられつつも、酸がしっかりと骨格を与え、長い余韻へと続くバランスの取れた構成。

樹齢50年以上の古木由来の深みと、ロッシュ・ド・ベレーヌらしい透明感ある醸造スタイルが融合し、クラシックな優雅さの中に、若々しい生命力が息づく一本です。

ペアリング

ヴォーヌ・ロマネ・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2020の柔らかくしなやかなタンニンと、熟した赤い果実の風味は、上質な旨みをもつ料理と美しく響き合います。

たとえば鴨のローストや仔牛のソテー、牛頬肉の赤ワイン煮込みなど、肉の旨みとソースの深みが果実の厚みを引き立て、ワインの持つエレガンスをより一層際立たせます。

また、きのこのソテーやトリュフを使った料理とも好相性。

ワインがもつ森のニュアンスやスパイス香が、秋の香りと調和します。

チーズであれば熟成コンテやトム・ド・サヴォワなど、ナッティな風味のものがおすすめ。

まとめ

ヴォーヌ・ロマネ・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2020は、果実の豊かさとシルキーな質感、そして深みのある余韻が見事に調和した一本。

古木由来の凝縮感に加え、ロッシュ・ド・ベレーヌらしい透明感と繊細なタッチが感じられます。

派手さではなく、静かな自信と気品に満ちた味わい・・・

まさにヴォーヌ・ロマネの魅力そのものです。

SHINOWINEでは、ブルゴーニュ愛好家の方にも、これから魅力を知りたい方にもおすすめの一本としてご用意しています。

しなやかな果実の層と優雅な余韻を、ぜひグラスで体験してみてください。

 


 

 

はじめまして。銀座6丁目にあるワインバー SHINOWINEのオーナー池部紫乃です。

2022年にソムリエ資格を取得し、その後もワインの学習を続け、2025年3月に念願の自分のワインバーをオープンしました。

 

SHINOWINEでは、ブルゴーニュ、シャンパーニュを中心に、気軽に楽しめるグラスワインから、本格的なボトルワインまで幅広くご用意しています。

 

お料理もできる限り手作りにこだわりました。

看板メニューのブッフブルギニョンは1年かけて自身最高のレシピを作り上げました。様々なお店も研究し、「パリ1番のブッフブルギニョン」と評されたお店でも味わいました。

 

一軒目でしっかりとしたお食事とワインをいただきたい方にも、二軒目使いにもお勧めのお店です。

皆様のご来店をお待ちしております。

 

SHINOWINE

〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目9−14 方圓ビル3階

SHINOWINE サイトトップへ→