ブルゴーニュの中でも圧倒的な存在感を放つグラン・エシェゾー。
2014年のジャン=マルク・ミヨによる一本は、その畑のスケール感と繊細な造り手の手腕が美しく融合したワインです。
黒系果実の奥行きと熟成由来の複雑さが折り重なり、香りは深遠でありながらどこか気品を感じさせます。
タンニンはきめ細やかで、力強さとエレガンスが同居。
決して威圧的ではなく、むしろ静かな説得力で飲み手を魅了します。
力強さとしなやかさが理想的な均衡を保った2014年は、まさに今こそその真価を感じられるヴィンテージ。
ワインを愛するすべての人に、一度は体験していただきたい特別なグラン・クリュです。
Grands Echezeaux 2014 / Jean Marc Millot
Jean Marc Millot
ジャン・マルク・ミヨのドメーヌの起点は1930年代に父方の René と Hilda Gilles、母方の Henri と Yvonne Gouroux が所有していた畑にまで遡ります。
1978〜1986年にかけて畑の移転や統合を経て、1981年にジャン・マルク本人が初めて収穫を行い、1985年にはサヴィニー・レ・ボーヌの畑も取得。
1995年にはGouroux家とMillot家の畑が統合され、エシェゾー、グラン・エシェゾー、クロ・ド・ヴージョ、ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ「レ・スショ」などの名高い区画からの初収穫が実現しました。
2000年には農薬・殺虫剤の使用を停止し、2018年以降は有機栽培(未認証)に移行。2003年にはニュイ・サン・ジョルジュに拠点を構え、2003年以来ここがドメーヌの中枢となっています。
2014年、娘のアリクス・ミヨがドメーヌに加わり、2016年に初めて単独でヴィンテージを手掛けました。それ以来、彼女は伝統を尊重しながらも柔軟で感覚的なアプローチを導入。
収量制限や自然酵母の活用、介入を最小限に抑えた醸造、ブルゴーニュ産樽による熟成などを実践し、畑とブドウが自ら語るような「テロワールの純粋な表現」を追求しています。
このスタイルは、熟成にも耐える完成度と、飲み手に即時の喜びをもたらす飲みやすさを両立。
「ブルゴーニュの赤に求めるすべて」と評される香りの高さ、果実味、しなやかな舌触りが魅力で、いわば“静かに心をさらう”ようなワイン体験を提供してくれます。
Grands Echezeaux
グラン・エシェゾー(Grands-Échezeaux)は、ブルゴーニュ・コート・ド・ニュイ地方、フラジェ=エシェゾー村に位置する名高いグラン・クリュです。
1936年(または1937年)にAOC(原産地呼称統制)として正式に認定されました。
その畑はコート・ド・ニュイ北部にあり、南北東をクロ・ド・ヴージョと接し、西南にはエシェゾーが広がっています。
地理的には、適度な傾斜の東向き斜面に広がり、バジョシアン期の石灰質土壌が主体で、ピノ・ノワールの栽培に理想的です。
粘土も含むこの土壌は、力強さとエレガンスを兼ね備えたワインを育むベースとなっています。
ワインの特徴として、グラン・エシェゾーはエシェゾーよりも構造が豊かで、テクスチャーや骨格がしっかりとしている傾向があります。
力強く、豊潤でありながら、熟成とともに複雑な香りへと変化する傾向があります。
ジュセフ・ドゥルーアンなどの造り手によれば、チェリーやブラックチョコレート、トリュフ、革、シガーやシダーなどの気品ある香りが熟成に伴い現れ、絹やビロードのようになめらかなタンニンと長い余韻を伴います。
規模としては、2008年時点で約7.5ヘクタール、年間のワイン生産量は約280〜282ヘクトリットル、すなわち3〜3.2万本に相当します。
また、ピノ・ノワール以外の品種(シャルドネやピノ・ブランなど)を混植することは規定上可能でも、実際には用いられていません。
以上のように、グラン・エシェゾーは、古い歴史のもとで育まれた特有のテロワールと、力強くも優雅なスタイルが魅力の畑です。
しっかりとした構造と繊細な香りの調和が、その名に合わせた特別な風格を感じさせてくれます。
Grands Echezeaux 2014 /Jean Marc Millot
ジャン・マルク・ミヨの「グラン・エシェゾー 2014」は、偉大なテロワールの個性をしなやかに表現した一本です。
2014年はブルゴーニュにおいてバランスの良い年で、果実の凝縮感と酸の清涼感が調和し、クラシックでエレガントなスタイルに仕上がりました。
グラン・エシェゾーらしい力強い骨格を備えながら、若いうちから楽しめる柔らかさを兼ね備えているのが特徴です。
黒系果実やスパイスの香りに加え、熟成による土や森のニュアンスがすでに現れ始め、深い余韻へと導きます。
ミヨのワイン造りは、低収量で健全なブドウを育て、自然酵母での発酵や過度な介入を避けた醸造によって、テロワールの純粋な表現を重視しています。
その哲学は2014年のこのキュヴェにも色濃く反映され、濃密さと透明感が見事に両立。
力強いだけでなく、上品な佇まいを持つ仕上がりとなっています。
熟成によってさらに複雑さを増す可能性を秘めつつ、今開けても十分にその魅力を堪能できる、まさにグラン・クリュの風格を備えた一本です。
味わいとペアリング
グラン・エシェゾー2014の味わいは、黒スグリやブラックチェリーの凝縮した果実感に、クローブやリコリスのようなスパイスが重なり、口に含むと緻密なタンニンと心地よい酸が骨格を形づくります。
熟成が進むにつれてトリュフや湿った土、革やタバコのニュアンスが顔をのぞかせ、芳醇で奥行きある世界へと広がります。
余韻は長く、絹のようにしなやかで、グラン・クリュにふさわしい風格を漂わせます。
ペアリングとしては、鴨や鹿といったジビエ料理が相性抜群で、果実味と旨味が肉の深みを引き立てます。
また、仔羊のローストや牛フィレ肉のソテーなど、きめ細やかな肉質の料理とも好相性。
熟成由来の複雑さが出てきたボトルなら、茸のリゾットやトリュフを使った料理とも素晴らしい調和を見せます。
特別な場面にふさわしい、至高の食卓を演出してくれる一本です。
まとめ
ジャン・マルク・ミヨのグラン・エシェゾー2014は、特級畑の風格と2014年らしいクラシカルな調和を見事に体現した一本です。
黒系果実やスパイスの深み、きめ細やかなタンニン、そして長い余韻が織りなす味わいは、今すぐにでも楽しめますが、さらに熟成を重ねることで一層の複雑さと奥行きを得るポテンシャルを秘めています。
グラン・クリュの堂々たる存在感を持ちながら、飲み手に寄り添う親しみやすさも備えた、希少で特別なワインです。
SHINOWINEでは、こうしたブルゴーニュの魅力を体感いただけるセレクションをご用意しています。
大切なひとときにぜひお選びください。
はじめまして。銀座6丁目にあるワインバー SHINOWINEのオーナー池部紫乃です。
2022年にソムリエ資格を取得し、その後もワインの学習を続け、2025年3月に念願の自分のワインバーをオープンしました。
SHINOWINEでは、ブルゴーニュ、シャンパーニュを中心に、気軽に楽しめるグラスワインから、本格的なボトルワインまで幅広くご用意しています。
お料理もできる限り手作りにこだわりました。
看板メニューのブッフブルギニョンは1年かけて自身最高のレシピを作り上げました。様々なお店も研究し、「パリ1番のブッフブルギニョン」と評されたお店でも味わいました。
一軒目でしっかりとしたお食事とワインをいただきたい方にも、二軒目使いにもお勧めのお店です。
皆様のご来店をお待ちしております。
SHINOWINE
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