ピュリニーモンラッシェ2018 ジャック・カリヨン

ブルゴーニュの白ワインの中でも、ピュリニー・モンラッシェはシャルドネの真髄と称される特別な存在です。

ジャック・カリヨンが手がける2018年ヴィンテージは、その土地の緊張感と熟度のバランスを見事に体現しています。

果実の熟度が高めだった年にも関わらず、彼の手にかかれば決して重たくならず、ミネラルと酸が芯を成し、しなやかさと気品を併せ持った味わいに。

老舗カリヨン家の継承と革新が、ピュリニーらしい緻密な構造と透明感を保ちながら、2018年の恵みを最大限に引き出しています。熟成のポテンシャルも高く、時間とともにさらなる魅力を放つ一本です。

 

Puligny-Montrachet 2018 / Jacques Carillon

Puligny-Montrachet 2018

ブルゴーニュ屈指の白ワイン産地ピュリニー・モンラッシェのテロワールを、見事に表現した一本。

2010年に父ルイからドメーヌを引き継いだジャック・カリヨンは、17世紀から続く名門の伝統を尊重しながら、緻密で精密なワイン造りに定評があります。

2018年は日照と気温に恵まれたヴィンテージで、果実味がしっかりと感じられる一方、ジャック・カリヨンのスタイルは過度なリッチさに流されず、繊細な酸と上品なミネラル感を中心に据えています。

熟した洋梨や白桃、ほのかな樽の香りが複雑に絡み合い、余韻にかけて塩味を帯びたような透明感が広がります。

今飲んでも十分に美味しく楽しめますが、5〜10年の熟成によってさらに奥行きと芳醇さを増すポテンシャルも秘めています。

 

Jacques Carillon

ジャック・カリヨンはピュリニー・モンラッシェで17世紀から続く名門カリヨン家の一員で、2010年に父ルイ・カリヨンからドメーヌを継承し、自身の名を冠したドメーヌを設立しました。

家族の伝統を尊重しつつ、よりピュアでミネラルに富んだスタイルを追求する姿勢が評価されています。

栽培においてはリュット・レゾネ(減農薬農法)を実践し、ブドウ本来のポテンシャルを最大限に引き出すことを重視。

醸造では過度な抽出や新樽の使用を避け、テロワールの個性を繊細に映し出すワイン造りを行っています。

ワインは常に緊張感と透明感を兼ね備え、熟成によって真価を発揮するスタイルが特徴です。

特にピュリニー・モンラッシェ村の複数の区画を巧みにブレンドした村名ワインは、その完成度の高さで定評があり、愛好家やソムリエから高い信頼を集めています。

 

2018年ピュリニーモンラッシェ

2018年は特徴的なヴィンテージで、白ワインの表現力に富んだ年でした。

冬と春には例年より多くの降雨があり、十分な水分が供給された結果、春の花開きと果実の成長がスムーズに進行しました。

続く夏と初秋は高温で日照量も多く、成熟が早まりましたが、収量は過度に減らず、健全な果実が収穫されました。

この暖かい環境下でも、優れた生産者たちは酸とミネラルの緊張感を保ちつつ、果実の熟度とボリューム感を両立させるスタイルを実現しています。

ピュリニー・モンラッシェの最高生産者による2018年白ワインは、緻密な果実味と共に、レモン、白桃、プラムなどの石果や青りんごが調和し、粘性や重厚感に支えられた味わいです

また、パレットには微かにブリオッシュやナッティなニュアンスも感じられ、テロワール由来のチョークやミネラルの構成力がしっかりと機能している印象です

全体として、2018年のピュリニー・モンラッシェは暖かな気候ながらも、造り手の技術と判断が鋭く機能した結果、リッチさと透明感、華やかさと緊張感を併せ持つスタイルにまとまっています。

早飲みでも十分楽しめますが、熟成によってさらに深みと複雑さを増すポテンシャルが高いヴィンテージと言えるでしょう

味わいとペアリング

Puligny-Montrachet 2018 / Jacques Carillonは、熟した白桃や洋梨、柑橘の皮を思わせる果実香に、アーモンドやバニラのニュアンスが繊細に重なる、芳醇で気品ある味わいが魅力です。

口当たりは滑らかでありながら、ジャック・カリヨンらしい凛とした酸と鉱物的なミネラル感が骨格を支え、余韻には心地よい塩味と樽由来のスモーキーな香りが長く続きます。

ボリューム感と緊張感が絶妙に調和したスタイルで、若いうちからも楽しめますが、数年の熟成によりさらなる複雑性が期待できます。

ペアリングには、バターソースを添えたオマールやホタテのポワレ、白身魚のヴァプール、あるいはトリュフを使ったリゾットなど、香りと旨味に奥行きのある料理が理想的。

 

まとめ

熟した果実のふくらみと、ピュリニー特有のミネラル、そしてジャック・カリヨンの精緻なスタイルが融合した逸品です。

暖かい年ながらも重たさはなく、上品な酸と透明感が味わいに凛とした芯を与えています。

今飲んでも美しく、熟成によるさらなる深化も楽しみな一本。

特別なひとときを彩る1杯として、ぜひお試しください。

 

 


 

 

はじめまして。銀座6丁目にあるワインバー SHINOWINEのオーナー池部紫乃です。

2022年にソムリエ資格を取得し、その後もワインの学習を続け、2025年3月に念願の自分のワインバーをオープンしました。

 

SHINOWINEでは、ブルゴーニュ、シャンパーニュを中心に、気軽に楽しめるグラスワインから、本格的なボトルワインまで幅広くご用意しています。

 

お料理もできる限り手作りにこだわりました。

看板メニューのブッフブルギニョンは1年かけて自身最高のレシピを作り上げました。様々なお店も研究し、「パリ1番のブッフブルギニョン」と評されたお店でも味わいました。

 

一軒目でしっかりとしたお食事とワインをいただきたい方にも、二軒目使いにもお勧めのお店です。

皆様のご来店をお待ちしております。

 

SHINOWINE

〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目9−14 方圓ビル3階

SHINOWINE サイトトップへ→