ボンヌ・マール2017/ヴォギュエ の特徴と味わい、ペアリング解説

ボンヌ・マールは、しばしば力強さで語られる特級畑ですが、ドメーヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエの区画は、よりシャンボール側に位置し、その表情は気品に満ちています。

2017年は、凝縮感に押し切られることなく、果実の輪郭や酸の美しさが静かに立ち上がるヴィンテージ。

重さよりも均整、迫力よりも奥行き。

若いうちからその品格を感じさせつつ、長い時間をかけて完成していくことを予感させる一本です。

 

Bonnes Mares 2017 / Vogue

Vogue

Domaine Comte Georges de Vogüéは、ミュジニーを語るうえで欠かすことのできない、シャンボール・ミュジニーを代表する名門ドメーヌです。

15世紀に起源を持ち、現在も一族の手によって受け継がれるその歴史は、ブルゴーニュでも屈指のもの。

華やかさを誇るのではなく、畑と時間に正面から向き合い、ワインの本質を静かに引き出す姿勢が、長年にわたり高い評価を受けてきました。
そのスタイルは一貫して抑制的で、若いうちは多くを語らず、熟成を経てゆっくりと真価を現すタイプ。

派手さよりも均整、即時性よりも永続性──ヴォギュエのワインには、そんな美学が貫かれています。

 

Bonnes Mares

Bonnes Maresは、シャンボール・ミュジニーとモレ・サン・ドニの村境にまたがる特級畑で、ブルゴーニュの中でも特に多面的な表情を持つ存在です。

畑は大きく二つの性格を内包し、シャンボール側は石灰質を主体とした土壌から繊細さや気品を、モレ側はより粘土を含む土壌から力強さや骨格を生み出すとされています。

そのためボンヌ・マールは、単なる「強いワイン」ではなく、緊張感とふくらみ、厳格さと優美さが共存する稀有なグラン・クリュとして語られてきました。

造り手や区画によって印象が大きく異なるのも、この畑の魅力のひとつ。

偉大であるがゆえに一筋縄ではいかず、時間とともにゆっくりと本質を明かしていく──そんな奥行きこそが、ボンヌ・マールの真価と言えるでしょう。

 

ヴォギュエの区画と解釈

Domaine Comte Georges de Vogüéが所有するボンヌ・マールの区画は、畑全体の中でも主にシャンボール・ミュジニー側に位置しています。

そのため、一般に想像されがちな力強さや野性味よりも、線の細さや均整の取れた構造が前に出やすいのが特徴です。

果実の量感を誇示するのではなく、酸やミネラルが静かに骨格を形づくり、時間の経過とともに奥行きを増していく──ヴォギュエの解釈するボンヌ・マールには、そんな抑制された美しさがあります。

また、ミュジニーを長く手がけてきたドメーヌならではの感覚も、このワインに色濃く反映されています。

華やかさを前面に出すのではなく、香りや質感の重なりを大切にし、若いうちは多くを語らせない。

その静けさの中にこそ、真の力が宿るという考え方です。

結果として生まれるのは、ボンヌ・マールでありながら、どこかシャンボール的な気品を感じさせる一本。

熟成を前提に、長く付き合いたいワインと言えるでしょう。

 

Bonnes Mares 2017 / Vogue

Bonnes Mares 2017 / Domaine Comte Georges de Vogüéは、力強さで語られがちなこの特級畑に、静かな緊張感と気品をもたらした一本です。

2017年は全体にバランスの良い年で、過度な凝縮に偏らず、果実・酸・タンニンが端正に整っています。

ヴォギュエの区画らしく、果実は前に出すぎず、赤系果実やほのかなスパイス、石灰的なニュアンスが折り重なる印象。

口当たりは意外なほどしなやかで、若いうちから構造の美しさが感じられますが、本領はあくまでこれから。

時間とともに要素が溶け合い、ボンヌ・マールの奥行きが静かに開いていくことを予感させます。

重厚さよりも均整、迫力よりも持続性──そんな魅力を備えた2017年は、ヴォギュエらしさを知るうえで非常に示唆に富んだヴィンテージと言えるでしょう。

ペアリング

力強さを正面から受け止める料理よりも、素材の質感や余韻を大切にした一皿が好相性です。

例えば、仔羊や鴨といった赤身に旨みを持つ肉を、過度なソースを使わず、焼きの香ばしさと肉本来の甘みで仕上げた料理。

ワインの酸とミネラルが脂をきれいに切り、後味を引き締めてくれます。

また、きのこやトリュフなど、土のニュアンスを感じさせる食材とも相性が良く、シンプルなリゾットやバターを控えめに使った料理であれば、ワインの奥行きが自然に引き出されます。

熟成が進めば、ジビエや赤ワイン煮のような料理とも寄り添いますが、2017年の今は、あえて重くしすぎない選択が鍵。

料理が主張しすぎず、ワインと並走することで、このボンヌ・マールの持つ静かな品格が、より鮮明に感じられるでしょう。

まとめ

特級畑の力強さを誇示するのではなく、シャンボール側ならではの気品と均整を静かに語る一本です。

2017年というバランスの取れた年に、ヴォギュエの抑制された哲学が重なり、今もこれからも向き合い続けたくなる存在に仕上がっています。

派手さよりも奥行き、即時的な印象よりも時間の価値を大切にする方にこそ、ぜひ味わっていただきたいワイン。

SHINOWINEでは、このボンヌ・マールの持つ静かな魅力を、ゆったりとした時間の中でお楽しみいただけます。

グラス越しに広がる余韻とともに、特別な一杯をぜひ。

 

 


 

 

はじめまして。銀座6丁目にあるワインバー SHINOWINEのオーナー池部紫乃です。

2022年にソムリエ資格を取得し、その後もワインの学習を続け、2025年3月に念願の自分のワインバーをオープンしました。

 

SHINOWINEでは、ブルゴーニュ、シャンパーニュを中心に、気軽に楽しめるグラスワインから、本格的なボトルワインまで幅広くご用意しています。

 

お料理もできる限り手作りにこだわりました。

看板メニューのブッフブルギニョンは1年かけて自身最高のレシピを作り上げました。様々なお店も研究し、「パリ1番のブッフブルギニョン」と評されたお店でも味わいました。

 

一軒目でしっかりとしたお食事とワインをいただきたい方にも、二軒目使いにもお勧めのお店です。

皆様のご来店をお待ちしております。

 

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