ニュイ・サン・ジョルジュという名前から、力強さや硬質さを思い浮かべる方も多いかもしれません。
けれど Nuits Saint Georges Vieilles Vignes 2017 / Domaine de Bellene(Nicolas Potel) は、思いのほかやわらかく、ほどけるような口当たりが印象的。
赤い果実の落ち着いた香りに、ほのかなスパイスと土のニュアンス。
古樹由来の密度は感じながらも、重さで押さず、角の取れた酸ときめ細かなタンニンが静かに余韻へつないでいきます。
2017年らしいバランスの良さもあり、ニュイの魅力をやさしく伝えてくれる味わいです。
Nuits Saint Georges Vieilles Vignes 2017 / Domaine de Bellene(Nicolas Potel)
Domaine de Bellene(Nicolas Potel)
Domaine de Bellene(ドメーヌ・ド・ベレーヌ)は、ブルゴーニュの銘醸地コート・ド・ニュイを中心に、畑の個性を丁寧に表現する生産者として知られています。
手がけるのはニコラ・ポテル。
彼はネゴシアンとしての活動(Maison Roche de Bellene)でも評価を集めていますが、ドメーヌ・ド・ベレーヌでは自社畑を軸に、より“畑そのもの”に寄り添ったワイン造りを行っています。
栽培は除草剤に頼らず、畑の状態を見ながら手をかけることで果実の質を高め、醸造においても過度な抽出や樽の主張を避け、透明感と質感を重視した仕上がりが特徴です。
赤は果実味の奥に旨味や陰影があり、タンニンはきめ細かくしなやか。
熟成とともに静かに深まっていくタイプで、華やかさよりも“品格ある美味しさ”を求める方に響くドメーヌと言えるでしょう。
ニュイサンジョルジュの総論
Nuits-Saint-Georges(ニュイ・サン・ジョルジュ)は、コート・ド・ニュイ南部に位置する銘醸村で、骨格のある赤ワインを生む産地として知られています。
一般にジュヴレ・シャンベルタンが力強さ、シャンボール・ミュジニーが気品や香りで語られるのに対し、ニュイはその中間にありながら、より“土のニュアンス”や実直な構造を感じさせるタイプが多いのが特徴です。
香りは黒系果実に加え、スパイス、鉄分、土、時に革を思わせる要素が重なり、味わいには芯の強いタンニンと酸が静かに骨格を形づくります。
また村内には多くの1級畑があり、北側は比較的エレガントに、南側はよりパワフルに出やすい傾向があるとされます。
若いうちは硬さを感じることもありますが、熟成によって角が取れ、旨味や複雑さが増していくのも魅力。
派手さよりも持続性と深みで語られる、まさに“ブルゴーニュの通好み”の村です。
Nuits Saint Georges V.V. 2017
Nuits Saint Georges V.V. 2017は、ニュイ・サン・ジョルジュらしい骨格を持ちながらも、角が立ちすぎず、しなやかにほどけていくタイプとして評価される一本です。
古樹(Vieilles Vignes)由来の密度があり、香りには赤〜黒果実(チェリー、ラズベリー、プラム)に加え、バラの花弁やスパイス、土やスモークのニュアンスが重なると語られます。
口当たりは滑らかで、酸が美しく伸び、タンニンはきめ細かく上品。
ニュイらしい“芯”は感じさせつつも、重さで押し切らないバランス感が魅力です。
2017年は比較的早い段階から表情が見えやすいヴィンテージとされ、すでに楽しめる一方、熟成によって旨味や複雑さが深まる可能性も十分。
日常から少し背筋が伸びるような、端正なニュイの魅力を味わえる1本です。
ペアリング
ニュイらしい芯を受け止めつつ、ワインのしなやかさを活かす料理が好相性です。
例えば鴨のローストや仔羊の香草焼き、豚肩ロースのグリルなど、赤身の旨味とほどよい脂を持つ肉料理。
ソースは重くしすぎず、ジュ(肉汁)を活かした仕立てや、マスタード、赤ワインを控えめに使ったソースが、ワインの酸とタンニンに美しく寄り添います。
またニュイらしい土やスパイスのニュアンスには、きのこ料理が好相性。
ポルチーニやマッシュルームのソテー、きのこクリーム(濃厚にしすぎない)などは、旨味の層を増やしてくれます。
和の要素なら、すき焼きのように甘さが強いものより、鴨南蛮や焼き鳥(塩)、醤油を控えめに効かせた肉料理がおすすめ。
チーズは白カビより、コンテやトムなどのハード系が相性良く、余韻の旨味をさらに引き立てます。
まとめ
Nuits Saint Georges V.V. 2017 / Domaine de Bellene(Nicolas Potel)は、ニュイ・サン・ジョルジュらしい芯の強さを持ちながら、思いのほかしなやかで、やわらかくほどけていく質感が魅力の一本です。
古樹由来の密度があり、果実味の奥にスパイスや土のニュアンスが重なり、余韻には静かな旨味が残ります。
2017年らしいバランスの良さもあり、早い段階から表情を楽しめる一方、熟成でさらに深まっていく可能性も感じさせます。
派手さではなく、飲むほどに“ニュイの良さ”が伝わる──そんな端正な赤ワインです。

はじめまして。銀座6丁目にあるワインバー SHINOWINEのオーナー池部紫乃です。
2022年にソムリエ資格を取得し、その後もワインの学習を続け、2025年3月に念願の自分のワインバーをオープンしました。
SHINOWINEでは、ブルゴーニュ、シャンパーニュを中心に、気軽に楽しめるグラスワインから、本格的なボトルワインまで幅広くご用意しています。
お料理もできる限り手作りにこだわりました。
看板メニューのブッフブルギニョンは1年かけて自身最高のレシピを作り上げました。様々なお店も研究し、「パリ1番のブッフブルギニョン」と評されたお店でも味わいました。
一軒目でしっかりとしたお食事とワインをいただきたい方にも、二軒目使いにもお勧めのお店です。
皆様のご来店をお待ちしております。
SHINOWINE
〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目9−14 方圓ビル3階
