モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ キュヴェ・デ・ザルエット2008/ドメーヌ・ポンソ

モレ・サン・ドニらしい落ち着きと奥行きを、素直に感じさせてくれる一本が、ドメーヌ・ポンソの「モレ・サン・ドニ 1級 キュヴェ・デ・ザルエット」です。

由来となる畑はモン・リュイザン。

白ワインの印象が強いこの場所ですが、中腹から下部には赤ワイン用の区画が広がり、本キュヴェもその一角から生まれています。

2008年は、酸と果実味のバランスに緊張感があり、時間とともにゆっくりと表情を深めていく年。

熟成を経てこそ見えてくる、ポンソらしい複雑さと静かな深みが楽しめます。

 

Morey St. Denis 1er Cru Cuvee des Alouettes 2008 / Ponsot

Ponsot

ドメーヌ・ポンソは1872年にモレ・サン・ドニで創設された、コート・ド・ニュイを代表する歴史あるドメーヌです。

1934年には全生産量を元詰めとし、早い時代からドメーヌとしての独立性を確立してきました。

なかでも象徴的な存在が、特級畑Clos de la Rocheの最大級の所有者であること、そして単一畑アリゴテとして名高いMonts Luisantsを手がけてきた点です。

赤・白を問わず、畑ごとの個性と長期熟成による変化を重視する姿勢は、長年ドメーヌを率いたLaurent Ponsotの時代に確立されました。

畑仕事では殺虫剤を用いず、自然のリズムに配慮しながらも、ビオディナミを標榜することはありません。

醸造においても補糖や濾過を行わず、介入を極力抑えた造りを貫いています。

2017年にローランは独立しましたが、ドメーヌ・ポンソは現在も家族によって受け継がれ、静かに熟成を待つことで真価を発揮するスタイルを守り続けています。

Monts Luisants

モン・リュイザンはモレ・サン・ドニ村の最上部に位置する特異な畑で、標高が高く冷涼な気候と痩せた石灰質土壌を特徴としています。

一般的には白ワイン、特にアリゴテの名声で知られ、ドメーヌ・ポンソが手がける樹齢100年を超えるアリゴテ・ドレは、この畑の名を世界的に知らしめました。

一方で、畑の中腹から下部にはピノ・ノワールが植えられた区画も存在し、赤ワインとして造られる例は非常に限られています。

冷涼な立地由来の高い酸と引き締まった骨格を備え、透明感と緊張感が際立つのが特徴です。

白と赤の両面から畑の個性を表現できる点に、モン・リュイザンの奥深さと、畑に向き合うポンソの哲学がよく表れています。

なぜこの畑からCuvée des Alouettesが生まれるのか

Monts Luisantsは、モレ・サン・ドニ村の最上部に位置する冷涼な畑で、痩せた石灰質土壌と高い標高がもたらす、緊張感のある味わいが特徴です。

ドメーヌ・ポンソは、この畑をアリゴテで世界的に有名にしましたが、同時に赤ワイン用としての可能性にも早くから着目してきました。

中腹から下部に広がるピノ・ノワール区画は、果実の凝縮よりも、酸の張りと味わいの骨格を大切にしたスタイルに向いており、果長期熟成を前提とするポンソの哲学と強く共鳴します。

Cuvée des Alouettesは、そうした区画の中でも特に条件の整った部分から生まれ、畑の個性を純粋に表現するため、区画名ではなくキュヴェ名で瓶詰めされてきました。

このワインは、モン・リュイザンという畑の持つ「冷涼さ」と「奥行き」を、赤ワインとして静かに語る存在です。

Morey St. Denis 1er Cru Cuvee des Alouettes 2008

Morey St. Denis 1er Cru Cuvée des Alouettes 2008は、モン・リュイザン由来の緊張感ある骨格と、2008年ヴィンテージ特有の張りのある酸が印象的な一本です。

果実味は控えめながら、赤系果実や乾いたハーブ、石灰的なニュアンスが静かに重なり、時間とともに表情を変えていきます。

“ザルエット”とはフランス語で「ひばり」を意味し、標高が高く開けたモン・リュイザンの風景を思わせる名です。

若い段階では硬質に感じられることもありますが、熟成を経ることで輪郭が和らぎ、奥行きのある複雑さが現れてきます。

この年の持つ引き締まった骨格は、ポンソの介入を抑えた造りと相まって、畑の個性をより明確に映し出しています。

派手さよりも、静かに時間を重ねて楽しみたいワインであり、モレ・サン・ドニという村の本質を深く理解させてくれる存在です。

ペアリング

Cuvée des Alouettes 2008は、果実味よりも酸と輪郭を大切にしたスタイルのため、料理も重さより“質感”を意識した組み合わせがおすすめです。

鴨や鳩、うずらなどの赤身主体の禽肉は、このワインの引き締まった酸とよく寄り添います。

ローストや軽い煮込みにハーブを添えた仕立てであれば、乾いたハーブや石灰的なニュアンスが自然に呼応します。

また、熟成を経たコンテやトム・ド・サヴォワのようなハードタイプのチーズとも相性が良く、ワインの奥行きを穏やかに引き出してくれます。

濃厚なソースや甘みの強い味付けは避け、素材の旨みを生かした料理と合わせることで、静かに時間を重ねてきたこのワインの魅力がより明確に感じられるでしょう。

まとめ

Cuvée des Alouettes 2008は、モン・リュイザンという特別な畑と、ポンソの哲学が静かに重なり合った一本です。

果実の華やかさを前面に出すのではなく、酸の張りや味わいの芯、そして熟成によって生まれる奥行きを楽しむワインといえるでしょう。

時間とともに表情をほどいていくその姿は、じっくり向き合う夜にこそふさわしい存在です。

 


 

 

はじめまして。銀座6丁目にあるワインバー SHINOWINEのオーナー池部紫乃です。

2022年にソムリエ資格を取得し、その後もワインの学習を続け、2025年3月に念願の自分のワインバーをオープンしました。

 

SHINOWINEでは、ブルゴーニュ、シャンパーニュを中心に、気軽に楽しめるグラスワインから、本格的なボトルワインまで幅広くご用意しています。

 

お料理もできる限り手作りにこだわりました。

看板メニューのブッフブルギニョンは1年かけて自身最高のレシピを作り上げました。様々なお店も研究し、「パリ1番のブッフブルギニョン」と評されたお店でも味わいました。

 

一軒目でしっかりとしたお食事とワインをいただきたい方にも、二軒目使いにもお勧めのお店です。

皆様のご来店をお待ちしております。

 

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