ムルソーの魅力を、最も素直に、そして気持ちよく伝えてくれる1級畑のひとつが「レ・シャルム」
ふくよかさと親しみやすさを備えながら、ムルソーの1級畑らしい奥行きと品格を感じさせるのが、この畑の魅力です。
フランソワ・ミクルスキが手がける2018年は、熟した果実のふくらみがありながら、張りのある酸が全体をきれいに引き締め、飲み進めるほどに心地よさが増していきます。
ムルソーらしさを静かに味わいたい夜に、自然と手が伸びる一本です。
Meursault Charmes 2018 / Francois Mikulski
Francois Mikulski
フランソワ・ミクルスキは、ムルソーを拠点とする生産者。
1992年に家族からドメーヌを引き継ぎ、現在はムルソー村名および1級畑を中心にワインを手がけています。
醸造ではテロワールの表現を重視し、樽香を強く打ち出すのではなく、果実味・酸・ミネラル感のバランスを丁寧に整えるスタイルを採用。
ピュアで端正な味わいが特徴とされています。
その品質はフランス国内のグランメゾンでも評価され、レストランシーンで使われる機会も少なくありません。
栽培はリュット・レゾネを基本とし、畑仕事に多くの時間を割くのも特徴。
ムルソーらしいふくらみを備えながら、過度に重くならず、落ち着いた飲み心地が続く・・・
そうしたスタイルとして知られる造り手です。
Meursault Charmes
ムルソー1級畑「レ・シャルム」は、村の中央部からやや低めの斜面に広がる、ムルソーを代表する区画のひとつです。
南寄りの区画が多く、日照に恵まれることで、果実はふくよかさと成熟感を得やすい一方、土壌には粘土と石灰がバランスよく含まれ、ワインには重心の低い安定感と奥行きが生まれます。
力強さや硬質さで語られるペリエールとは異なり、シャルムはムルソーらしい丸みと包容力を感じさせるスタイルで知られています。
ただし単に柔らかいだけではなく、1級畑らしい構造と持続性を備えているのが特徴です。
親しみやすさと品格を併せ持ち、ムルソーの魅力を自然なかたちで伝えてくれる――レ・シャルムは、そんな存在感を持つ畑です。
Meursault Charmes 2018 / Francois Mikulski
ムルソー1級畑レ・シャルムは、村に近い穏やかな斜面に広がり、ふくらみのある果実味と品のある構造を併せ持つ畑として知られています。
フランソワ・ミクルスキが手がける2018年は、よく熟したヴィンテージの特徴を備えながらも、過度な重さを感じさせない、バランスの良さが印象的です。
グラスからは、熟したリンゴや洋梨、ほのかなナッツのニュアンス。
口に含むと、シャルムらしい柔らかな広がりの中に、張りのある酸とミネラル感が芯として通り、味わいをきれいにまとめています。
樽の存在感は控えめで、果実と土地の個性が前に出るスタイル。
飲み進めるほどにまとまりが増し、1級畑らしい奥行きと持続性を感じさせます。
ムルソーの魅力を自然体で楽しめる、完成度の高い一本です。
ペアリング
ふくよかな果実味ときれいな酸を併せ持つため、素材の旨みを生かした料理と特に相性の良い一本です。
まずおすすめしたいのは、鶏や豚を使ったやさしい火入れの料理。
脂の甘みとワインの丸みが自然につながり、後味は酸が心地よく整えてくれます。
魚介なら、帆立や白身魚のソテーにバターやクリームを控えめに使った一皿が好相性。
シャルムらしいふくらみがソースを受け止めつつ、ミネラル感が全体を引き締めます。
チーズは、熟成が進みすぎていないコンテやボーフォール、トム系のチーズがおすすめ。
ナッツのような風味がワインの果実味と調和し、飲み進めるほどに一体感が増していきます。
料理の存在感を活かしながら、ワインが静かに支える――そんなペアリングを楽しみたい一本です。
まとめ

はじめまして。銀座6丁目にあるワインバー SHINOWINEのオーナー池部紫乃です。
2022年にソムリエ資格を取得し、その後もワインの学習を続け、2025年3月に念願の自分のワインバーをオープンしました。
SHINOWINEでは、ブルゴーニュ、シャンパーニュを中心に、気軽に楽しめるグラスワインから、本格的なボトルワインまで幅広くご用意しています。
お料理もできる限り手作りにこだわりました。
看板メニューのブッフブルギニョンは1年かけて自身最高のレシピを作り上げました。様々なお店も研究し、「パリ1番のブッフブルギニョン」と評されたお店でも味わいました。
一軒目でしっかりとしたお食事とワインをいただきたい方にも、二軒目使いにもお勧めのお店です。
皆様のご来店をお待ちしております。
SHINOWINE
〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目9−14 方圓ビル3階
