シャンボール＝ミュジニークロ・デュ・ヴィラージュ２０１８/ アントナン・ギヨン

シャンボール＝ミュジニーの中心部に位置する「Clos du Village」は、わずか0.55haほどの小さな区画ながら、ドメーヌ・アントナン・ギヨンが単独で所有するモノポールとして特別な存在感を放っています。

プルミエ・クリュ「Les Cras」に隣接する恵まれた立地は、村ならではの華やかさと繊細さを見事に表現。

ブルゴーニュの中でも稀少なモノポールの畑で生まれるワインは、一貫したスタイルと畑固有の個性が際立ち、シャンボールらしい優雅さを純粋に映し出しています。

Contents

Chambolle Musigny Clos du Villages 2018 / Antonin (Dominique) Guyon

アントナン・ギヨンは、コート・ド・ボーヌのサヴィニー＝レ＝ボーヌを拠点とする家族経営のドメーヌです。

起源は1960年代、当主アントナンが55歳で畑の取得を始め、ジュヴレ＝シャンベルタンからムルソーまでコート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌの両丘にわたり区画を買い集めたことにさかのぼります。

1970年には息子ドミニクが、オート・コート・ド・ニュイのムイレー周辺で約80人の所有者から約350区画を集約し、約21haの畑を形成しました。

現在は北はジュヴレ＝シャンベルタン、南はムルソー、西はオート・コート・ド・ニュイまで自社畑を広げ、総面積は約48〜50haです。

2018年にはエコセールの有機認証を取得し、有機栽培へ移行。伝統的醸造を守りつつテロワール表現を重視する古典派スタイルで高評価を得ています。

シャンボール＝ミュジニーの中心部に位置する「Clos du Village」は、ドメーヌ・アントナン・ギヨンが単独所有するわずか0.55haのモノポール。

村名区画ながら石垣に囲まれた特別な畑で、プルミエ・クリュ「Les Cras」に隣接する恵まれた立地にあります。

2018年はブルゴーニュ全体で豊かな日照と良好な気候に恵まれ、果実は健全に熟しつつも酸をしっかりと残したバランスの取れた年となりました。

このキュヴェもその恩恵を受け、赤系果実の華やかさとともに、しなやかでシルキーなタンニンが特徴的。

村の名刺と称されるシャンボールらしい優美さを備えながら、2018年特有の豊満さと厚みが加わり、奥行きのある仕上がりです。

小さなモノポールゆえに生産量は極めて限られ、一貫したスタイルの中に畑固有の個性が映し出されています。

熟成によって果実のふくらみが落ち着き、ミネラルとフィネスが前面に現れる将来も期待できる一本です。

Chambolle-Musigny Clos du Village 2018 は、グラスに注いだ瞬間からラズベリーやチェリーを中心とする赤系果実の華やかな香りが広がり、スミレやローズの花のニュアンスが繊細に寄り添います。

アタックはしなやかで、口中では熟した果実のジューシーさが優雅に広がり、シルキーで緻密なタンニンがワイン全体を引き締めます。

2018年らしい日照の恩恵からボディはやや豊かでふくらみがありながら、酸とのバランスが優れているため重たさはなく、余韻にはミネラル感とフローラルなエレガンスが長く残ります。

若いうちから十分に楽しめますが、熟成を重ねることで果実が落ち着き、スパイスや森の下草のようなニュアンスが現れ、シャンボールらしいフィネスが一層際立つでしょう。

モノポールならではの一貫性と、畑の個性が表情豊かに表現された一本です。

このワインのしなやかな果実味とシルキーな質感は、SHINOWINEの料理と絶妙な相性を見せます。

例えば、定番のブッフブルギニヨンの豊かな旨味には、2018年のふくらみある果実味がよく寄り添い、ソースのコクを程よく引き立てます。

シャルキュトリーの盛り合わせやパテ・ド・カンパーニュのような肉料理とも好相性で、ワインの酸が脂をすっきりと流し込み、余韻を爽やかにまとめます。

また、熟成したコンテチーズやウォッシュタイプのフロマージュと合わせると、ワインのミネラル感とチーズの旨味が調和し、より複雑な味わいを楽しめます。

さらに、シャンボールらしい華やかさは、茸を使った料理やキノコのソテーとも美しく響き合います。

グラスを傾けるごとに変化する表情とともに、落ち着いた大人の時間をお楽しみいただける一本です。

シャンボール＝ミュジニーの中心に佇む小さなモノポール「Clos du Village」。

2018年は果実のふくらみとエレガンスが調和し、村の魅力を凝縮した一本に仕上がりました。

しなやかで華やかな赤系果実、繊細なタンニン、ミネラル感が織り成す表情豊かな味わいは、熟成によるさらなる深化も期待できます。

SHINOWINEでは、この稀少なワインをお楽しみいただけます。

ブルゴーニュの奥深さを感じる特別なひとときを、ぜひ当店でご体験ください。

はじめまして。銀座6丁目にあるワインバー　SHINOWINEのオーナー池部紫乃です。

2022年にソムリエ資格を取得し、その後もワインの学習を続け、2025年3月に念願の自分のワインバーをオープンしました。

SHINOWINEでは、ブルゴーニュ、シャンパーニュを中心に、気軽に楽しめるグラスワインから、本格的なボトルワインまで幅広くご用意しています。

お料理もできる限り手作りにこだわりました。

看板メニューのブッフブルギニョンは1年かけて自身最高のレシピを作り上げました。様々なお店も研究し、「パリ1番のブッフブルギニョン」と評されたお店でも味わいました。

一軒目でしっかりとしたお食事とワインをいただきたい方にも、二軒目使いにもお勧めのお店です。

皆様のご来店をお待ちしております。

SHINOWINE

〒104-0061 東京都中央区銀座６丁目９−１４　方圓ビル３階