ヴィンテージチャート2012年の特徴|ボルドーとブルゴーニュ

2012年はフランス ワインにとって難しいヴィンテージとなりました。ワイン専門紙のヴィンテージチャートも軒並み低い点数です。

シャンパーニュは特に気候に恵まれず、冬と春に霜の被害に遭ってしまいます。

さらには雨が多く、うどん粉病が蔓延してしまったため、シャンパーニュでは「ここ数年で最悪の出来」と言われています。

南フランスも寒い春を迎えましたが、夏以降は比較的天候に恵まれたため、良好なヴィンテージとなっています。

 

2012年と2013年、連続してフランスは厳しいヴィンテージとなります。
 
厳しい年のワインは、生産者の技術経験がワインの品質に影響します。
 
そのためお買い上げの際はできればしっかりと事前に情報を仕入れることを勧めします。
 
また、デイリーワインでは南フランスなどの天候の安定したエリアのワインのほうが無難といえます。

 

2012年のヴィンテージチャート

ブルゴーニュ

WINE ADVOCATE

コートドニュイ 93

コートドボーヌ 91

白全般 92

WINE SPECTATOR

コートドニュイ 95

コートドボーヌ 92

白全般 92

2012年のブルゴーニュは寒い冬からブドウ栽培が始まりました。

4~6月もその寒さは続き、湿度が高かったためブドウ畑に病気が蔓延してしまいました。

開花は例年より遅いタイミングとなりました。7月からは比較的天候が回復し、暑く乾燥した夏を迎えましたが、コート ド ボーヌでは雹の被害もあり、手放しでは喜ぶことが出来ない状況が続きます。

9月からは晴天に恵まれたため、ゆっくりとブドウは熟していくことができました。収穫期にも多少雨は降りましたが、カビは蔓延せずに健全なブドウを収穫することができました。

2012年のブルゴーニュは花ぶるいや結実不良も起きてしまい、難しいヴィンテージとなりました。特にコート ド ボーヌでは収穫量が例年の半分以下であり、厳しいヴィンテージとなりました。

 

ボルドー

WINE ADVOCATE

左岸(メドック、グラーヴ) 89~92

右岸(サンテミリオン、ポムロール)93~94

ソーテルヌ 88

WINE SPECTATOR

左岸(メドック、グラーヴ) 88

右岸(サンテミリオン、ポムロール) 90

ソーテルヌ 86

ボルドーでも2012年は寒い春が続きます。

4月はなんと20日以上雨が降り、例年の約2.5倍の降雨量となりました。

開花は例年より遅く、ブドウの色づきも例年より遅くなりました。

その後は晴天に恵まれましたが、生育期の降雨量の多さからブドウに水分が多く、ブドウの味わいは凝縮感に欠けるものとなってしまいました。

9月後半の収穫期にも雨が降り、さらに厳しいヴィンテージとなりました。

全体的に雨が多かったヴィンテージであり、早熟なメルロはまだ良かったのですが、晩熟であるカベルネは十分に熟すことができませんでした。

2012年のボルドーはブドウの生育が遅く、生産者にとって困難なヴィンテージとなりました。

 

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