ブルゴーニュを代表する銘醸地・ヴォーヌ・ロマネ。その中でもJ.L. Raillard(J.L. ライヤール)は、上品でクラシカルなスタイルが魅力の造り手です。
繊細な果実味とスパイス香、そしてシルキーなタンニンが調和し、飲み手を静かに魅了します。
華やかさよりも奥ゆかしさを重視した味わいは、ワイン通からの評価も高く、じっくりと向き合いたくなる1本。
この記事では、当店のグラスワインである、J.L. Raillard Vosne Romanéeの特徴や魅力、楽しみ方のポイントを分かりやすくご紹介します。
ヴォーヌロマネ・ライヤール(Raillard Vosne Romanée)の特徴と味わい
世界最高の銘醸地 ヴォーヌ・ロマネ
ヴォーヌ・ロマネは、ブルゴーニュ地方コート・ド・ニュイ地区に位置する赤ワインの名産地で、「ブルゴーニュの宝石」とも称される特級畑ロマネ・コンティを筆頭に、世界中のワイン愛好家を魅了してやまない産地です。
この村で造られるワインは、力強さとエレガンスを兼ね備えたピノ・ノワールの最高峰とされ、芳醇な果実味とともに、バラやスミレなどの華やかなアロマ、スパイスや土っぽさ、そしてシルクのように滑らかなタンニンが特徴です。
若いうちから楽しめる柔らかさを持ちながらも、熟成によってさらに深みを増し、数十年の熟成にも耐えるポテンシャルを秘めています。
また、ヴォーヌ・ロマネ村内には13のプルミエ・クリュ(1級畑)と8つのグラン・クリュ(特級畑)が存在し、それぞれに個性豊かな表情を見せてくれます。
格式高く繊細なスタイルは、まさにブルゴーニュの真髄ともいえる存在です。
隠れた名生産者 ライヤール
J.L. Raillard(J.L. ライヤール)は、ブルゴーニュ地方において伝統的かつ丁寧なワイン造りを行う造り手として知られています。
華やかさや派手さよりも、畑ごとの個性とテロワールを尊重したクラシカルなスタイルが特徴で、落ち着きのある上品な味わいが魅力です。
発酵や熟成においても過度な介入を避け、ブドウ本来の魅力を最大限に引き出すアプローチを採用しています。
特にヴォーヌ・ロマネでは、果実味、酸、タンニンのバランスに優れた、繊細で奥行きのあるワインを生み出しており、しなやかな口当たりとともに、赤系果実やスパイス、土のニュアンスが静かに広がります。
熟成によってさらに美しさを増すポテンシャルもあり、長期保存にも適しています。
派手な評価よりも、知る人ぞ知る造り手として玄人好みの一本を求める方におすすめのドメーヌです。
厳しい年であったブルゴーニュ2021年ヴィンテージとは?
ブルゴーニュの2021年ヴィンテージは、気候条件の厳しさが際立った年でありながら、クラシカルなスタイルを好む愛好家には注目すべきヴィンテージとなりました。
春先の4月には歴史的な遅霜が発生し、多くの畑で若芽が被害を受けたことで収量は大幅に減少。
特にシャルドネは大きな打撃を受け、ピノ・ノワールも例外ではありませんでした。その後の生育期には涼しく不安定な天候が続き、ブドウの成熟には時間を要しました。
しかし、この冷涼な気候が逆に功を奏し、収穫されたブドウは酸がしっかりと保たれ、アルコール度数も控えめで、エレガントで引き締まったスタイルのワインが仕上がりました。
果実味は派手ではありませんが、赤系果実のピュアな風味と、繊細なタンニン、フレッシュな酸のバランスが取れた、まさに“昔ながらのブルゴーニュ”を想起させる仕上がりです。
総じて2021年は生産者の力量が問われる年であり、丁寧な選果や適切な収穫タイミングが品質を左右しました。
優れた造り手のワインは、今後の熟成でさらなる魅力を見せることでしょう。
希少性とクラシカルな味わいが共存する、知る人ぞ知る通好みのヴィンテージです。
はじめまして。銀座6丁目にあるワインバー SHINOWINEのオーナー池部紫乃です。
2022年にソムリエ資格を取得し、その後もワインの学習を続け、2025年3月に念願の自分のワインバーをオープンしました。
(写真はシャンボールミュジニー村のレザムルーズの泉)
SHINOWINEでは、ブルゴーニュ、シャンパーニュを中心に、気軽に楽しめるグラスワインから、本格的なボトルワインまで幅広くご用意しています。
お料理もできる限り手作りにこだわりました。
看板メニューのブッフブルギニョンは1年かけて自身最高のレシピを作り上げました。様々なお店も研究し、「パリ1番のブッフブルギニョン」と評されたお店でも味わいました。
一軒目でしっかりとしたお食事とワインをいただきたい方にも、二軒目使いにもお勧めのお店です。
皆様のご来店をお待ちしております。
SHINOWINE
〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目9−14 方圓ビル3階