ドメーヌ・ルフレーヴ/マコン・ヴェルゼの特徴と味わい

ドメーヌ・ルフレーヴ/マコン・ヴェルゼ(Domaine Leflaive Mâcon‑Verzé )は、ブルゴーニュ白ワインの繊細さとパワーを見事に兼ね備えた一本です。

透明感ある黄金色と、グラスを回すたびに立ち上がる繊細なアロマ。

白桃や洋梨に加え、ほのかなアカシアの花やミネラルのニュアンスが重なり、非常に魅力的です。

味わいにおいては、果実の豊かさと爽やかな酸、そして適度なボディがバランスよく調和し、余韻には軽やかな塩味と心地よい苦味が広がります。

 

生産者であるドメーヌ・ルフレーヴは、コート・ド・ボーヌを本拠としながらも、マコン地区へ足を伸ばし、独自のシャルドネ表現に取り組んでいます。

2023年は気候的に比較的涼しく、果実味がエレガントにまとまり、全体としてシャープな輪郭が際立つヴィンテージです。

その結果、Mâcon‑Verzé 2023は「ピュアネスと緻密さ」の二本柱を兼ね備え、食事との相性を重視するシーンにぴったりのワインに仕上がっています。

 

ドメーヌ・ルフレーヴ/マコン・ヴェルゼの特徴と味わい

ドメーヌ・ルフレーヴ

ドメーヌ・ルフレーヴは、ブルゴーニュ、ピュリニー・モンラッシェを拠点とする名門白ワイン生産者で、その歴史は1717年にクラウド・ルフレーヴが当地に定住したことに始まります。

20世紀初頭、技術者出身のジョセフ・ルフレーヴが畑を買い集め、1920年には自社瓶詰めを開始し、ルフレーヴの礎を築きました。

1953年以降、息子たちが継承し、1973年には事業継承を容易にする法人体制を整備。

1990年代にはアンヌ=クロード・ルフレーヴが主導し、1997年にはビオディナミ(準自然農法)への全面転換を果たし、品質と持続性を両立しました。

 

現在は創業者の曾孫にあたるブリス・ド・ラ・モランディエールが4代目として指揮を執り、伝統的手法と革新的設備(卵型セラーや空調導入)を融合させたワイン造りを継続しています。

ドメーヌはピュリニー・モンラッシェ近郊に約24~25 ha(グラン・クリュ4.8 ha/プルミエ・クリュ10.8 ha)所有し、モンラッシェ、シュヴァリエ・モンラッシェ、バタール・モンラッシェなどを含む畑から、力強くテロワールを反映するシャルドネを生産しています。

 

さらに2004年以降はマコネ地区にも進出し、多彩かつ入手しやすい白ワインを展開中です。

評価面では、アンヌ=クロードは2006年に『デキャンター』誌で「世界トップの白ワイン生産者」とされ、2014年にはMW協会でも「ワインメーカーズ・ワインメーカー」に選出。

Les Pucelles がパリの審判(Judgment of Paris)にも出品された実績もあり、ドメーヌ・ルフレーヴはブルゴーニュ白ワインの象徴として、不動の地位を築いています。

 

マコン・ヴェルゼの特徴と味わい

ドメーヌ・ルフレーヴのマコン・ヴェルゼは、ブルゴーニュ南部マコネ地区のヴェルゼ村にある石灰岩と粘土を主体とした土壌で育つシャルドネから造られます。

この地は標高が高く、日照に恵まれつつも夜間の冷涼さが果実の酸を保ち、ワインにフレッシュで精緻な印象を与えます。

ルフレーヴはこの地に2004年から進出し、ビオディナミ農法を導入。

化学肥料を用いず、自然のリズムに従った栽培を徹底しています。

 

マコン・ヴェルゼの味わいは、白い花や柑橘系果実のアロマが広がり、口当たりはクリーンでミネラル感が際立ちます。

果実味は豊かでありながらも決して過剰にならず、凛とした酸が全体を引き締め、余韻には心地よい塩味が残ります。

これはルフレーヴがコート・ド・ボーヌで培ったエレガンスを、マコネのテロワールに融合させた結果といえるでしょう。

日常の食事に寄り添いつつも、上質さを忘れない一本です。

 

マコン・ヴェルゼのペアリング

ドメーヌ・ルフレーヴのマコン・ヴェルゼは、その清らかな酸と豊かな果実味、ミネラル感が絶妙に調和した白ワインで、料理との相性も非常に広範です。

まず、シンプルな白身魚のグリルやスズキのカルパッチョなど、素材の味を活かした料理とよく合います。

柑橘系の香りとシャープな酸が、魚の繊細な旨味を引き立て、余韻に残る塩味が料理全体の輪郭を整えます。

 

また、甲殻類との相性も抜群で、帆立のソテーやエビのハーブ焼きなど、軽やかなバターソースやレモンを使った調理法とも好相性です。

チーズでは、若めのコンテやトム・ド・サヴォワなど、ミルキーでナッティな風味を持つタイプがベストマッチ。

野菜料理なら、アスパラガスやフェンネルを使ったサラダや、オリーブオイルを効かせた地中海風の前菜と合わせると、ワインのミネラル感が際立ちます。

マコン・ヴェルゼは派手さよりも品格と調和を大切にした味わいゆえ、素材を尊重した料理とのペアリングで、その真価がより鮮明に感じられるワインです。

 

まとめ

ドメーヌ・ルフレーヴのマコン・ヴェルゼは、南ブルゴーニュの爽やかなテロワールを反映した、エレガントでピュアなシャルドネです。

フレッシュな果実味とミネラル感、バランスの取れた酸が特徴で、白身魚や甲殻類、ナッティなチーズとの相性も抜群です。

名門ルフレーヴが手がけるこの一本は、日常の食事を格上げする洗練された味わいを持ち、ワインラバーはもちろん、初心者にもおすすめできます。

 

SHINOWINEでは洗練された空間で、気軽に世界トップクラスの白ワインを楽しんでいただけます。

上質さと親しみやすさを兼ね備えた一本を、ぜひお食事とともにお試しください。

 


 

 

はじめまして。銀座6丁目にあるワインバー SHINOWINEのオーナー池部紫乃です。

2022年にソムリエ資格を取得し、その後もワインの学習を続け、2025年3月に念願の自分のワインバーをオープンしました。

 

SHINOWINEでは、ブルゴーニュ、シャンパーニュを中心に、気軽に楽しめるグラスワインから、本格的なボトルワインまで幅広くご用意しています。

 

お料理もできる限り手作りにこだわりました。

看板メニューのブッフブルギニョンは1年かけて自身最高のレシピを作り上げました。様々なお店も研究し、「パリ1番のブッフブルギニョン」と評されたお店でも味わいました。

 

一軒目でしっかりとしたお食事とワインをいただきたい方にも、二軒目使いにもお勧めのお店です。

皆様のご来店をお待ちしております。

 

SHINOWINE

〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目9−14 方圓ビル3階

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