ブルゴーニュ・ブラン2018 コシュ・デュリ

Domaine Coche‑DuryのBourgogne Blanc 2018は、ブルゴーニュ白の入門ながらも明確にその存在感を示す逸品です。

注目すべきは、まずその色調。

ゴールドに輝き、グラスからは白い花、梨やヘーゼルナッツの繊細なアロマが立ち上ります。

口に含むと、豊潤な黄系果実が油脂的なテクスチャとともに広がり、ミネラル感と酸のバランスが絶妙。

中程度のボディでありながら、余韻には熟した果実とクリーミーな余韻が長く続きます。

また、コシュ・デュリが比較的低収量であることで果実の凝縮度とテロワール表現が高まり、「ミネラリティがグラスから跳ね返る」と評されるほどです

若いうちから楽しめる早飲みの魅力を持ちながら、数年の熟成も見込めるポテンシャルを秘めています。

 

Bourgogne Blanc 2018 / Coche-Dury

Bourgogne Blanc 2018

Bourgogne Blanc 2018 Coche-Duryは、ブルゴーニュの白ワインの中でも特に高い評価を受ける生産者が手掛ける、いわば“入門にして頂点”とも言える一本です。

畑の格付けこそ地域名アペラシオンですが、その中身はまさに村名クラス、あるいはそれ以上の品質を誇ります。

使用されるシャルドネはムルソー村近郊の畑から収穫され、伝統的な木樽発酵と熟成を経て、豊かな果実味と繊細な酸、しっかりとしたミネラルが調和した味わいに仕上がります。

2018年は温暖な気候に恵まれた年で、果実の熟度が高く、ふくよかさとエネルギー感が共存するスタイルが特徴です。

レモンや洋梨、焼きリンゴに、トーストやナッツのニュアンスが重なり、余韻は長く、力強さと洗練を兼ね備えています。

特に熟成による複雑化も期待でき、単なる“Bourgogne Blanc”の枠を超えた、真にコシュ・デュリらしい1本です。

 

Coche-Dury

コシュ・デュリ(Coche-Dury)は、ブルゴーニュ、ムルソー村に本拠を置く世界的に評価の高いドメーヌで、特に白ワインの分野で“神格化”される存在です。

設立は1920年代、当初は家族経営の小規模な生産者でしたが、1973年にジャン=フランソワ・コシュ氏がドメーヌを継ぎ、その品質は飛躍的に向上。

現在は息子のラファエル・コシュがその伝統を受け継いでいます。

特徴は、極めて低収量の栽培、完熟したブドウの収穫、そして新樽比率の高い熟成によって生まれる、豊かな質感と複雑な香りです。

酸とミネラルに富み、若いうちから表現力がありながらも、熟成によりさらに真価を発揮するスタイルは、世界中の愛好家を魅了し続けています。

生産量が極めて少なく、入手困難であることも、伝説的な人気に拍車をかけています。

ムルソーの枠を超えて“ブルゴーニュ最高峰の造り手”と称される所以です。

 

2018年ムルソー

2018年のムルソーは、ブルゴーニュ全体が温暖かつ安定した気候に恵まれたヴィンテージであり、豊かな果実味としなやかな構造を備えたワインが多く生まれました。

春から初夏にかけての開花は順調で、病害の被害も少なく、収穫量も比較的多め。

とりわけムルソーにおいては、熟した洋梨や白桃、レモンコンフィのようなリッチな果実味とともに、バニラやトーストといった樽由来の香りが調和し、口当たりはふくよかで滑らかです。

一方で、酸は2017年ほどのシャープさはなく、全体的にやや温和で親しみやすいスタイルに仕上がっています。

若いうちから十分に楽しめる反面、厳格な骨格を持つヴィンテージほどの長期熟成力には欠ける面もありますが、数年の熟成でさらなる香味の深まりを期待できます。

温暖年ならではの贅沢な厚みと、ムルソーらしいナッティな余韻を楽しめるヴィンテージです。

 

ペアリング

「Bourgogne Blanc 2018 Coche-Dury」は、シャルドネの持つ果実味、酸、そして木樽由来の香ばしさが見事に調和した一本であり、その洗練された味わいは料理とのペアリングにも幅広い可能性を与えてくれます。

まず王道は、ホタテや白身魚のグリル、バターソースを添えた甲殻類など、海の恵みとの組み合わせ。

特に焦がしバターやレモンバターなどのソースとは、ワインのナッツ香と酸が美しく呼応します。

また、クリーム系のソースを使った鶏肉料理や、リゾット、キノコを使った料理も好相性です。

さらに、熟成による旨味が出てきたタイミングであれば、ブリヤ・サヴァランやコンテなどの熟成チーズとも抜群のマリアージュを見せます。

華やかでリッチなアロマを活かすには、料理も素材の良さを生かした上質な一皿が理想的です。

繊細でありながら力強いこのワインは、料理との対話を楽しむようなペアリングを可能にします。

 

まとめ

地域名アペラシオンとは思えないほどの完成度を誇る、まさに“隠れたムルソー”とも言える逸品です。

2018年という恵まれたヴィンテージの恩恵を受け、完熟果実の豊かさと上品な酸、そしてミネラルの奥行きが絶妙に調和しています。

芳醇なアロマとクリーミーな質感は、海の幸やバターを使った料理、熟成チーズとも抜群の相性を見せ、食卓を上質に彩ってくれます。

銀座のワインバーSHINOWINEでは、この希少なコシュ・デュリのブルゴーニュ・ブランを特別にご用意しております。ムルソー好きの方はもちろん、コシュ・デュリの世界を体験してみたい方にもおすすめです。

ぜひこの機会に至高の白ワインをお試しください。

 


 

 

はじめまして。銀座6丁目にあるワインバー SHINOWINEのオーナー池部紫乃です。

2022年にソムリエ資格を取得し、その後もワインの学習を続け、2025年3月に念願の自分のワインバーをオープンしました。

 

SHINOWINEでは、ブルゴーニュ、シャンパーニュを中心に、気軽に楽しめるグラスワインから、本格的なボトルワインまで幅広くご用意しています。

 

お料理もできる限り手作りにこだわりました。

看板メニューのブッフブルギニョンは1年かけて自身最高のレシピを作り上げました。様々なお店も研究し、「パリ1番のブッフブルギニョン」と評されたお店でも味わいました。

 

一軒目でしっかりとしたお食事とワインをいただきたい方にも、二軒目使いにもお勧めのお店です。

皆様のご来店をお待ちしております。

 

SHINOWINE

〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目9−14 方圓ビル3階

SHINOWINE サイトトップへ→