シャルル・ペール・エ・フィーユは、ブルゴーニュの自然派生産者として注目されるドメーヌです。
特にオート・コート・ド・ボーヌに広がる自社畑から生まれるワインは、標高の高さゆえの爽やかな酸とミネラル感が魅力。
環境に配慮した栽培を行い、丁寧な手作業による醸造がぶどうの個性を引き立てます。
高地テロワールの魅力を感じさせる一本です。
オート・コート・ド・ボーヌ キュヴェ・デュ・メニール/シャルル・ペール・エ・フィーユ
オート・コート・ド・ボーヌとは?
オート・コート・ド・ボーヌは、コート・ド・ボーヌの西側、標高280〜450メートルの丘陵地に広がる冷涼な産地です。
日照量は十分でありながら、気温は本体のコート・ド・ボーヌよりもやや低く、酸をしっかりと保ったエレガントなワインが生まれます。
赤ワインは主にピノ・ノワールから造られ、軽やかな果実味と繊細な酸、時にスパイシーなニュアンスが感じられます。
タンニンは穏やかで、若いうちから楽しめるスタイルが多いのも特徴です。
一方、白ワインはシャルドネが中心で、柑橘系の香りや白い花のアロマに加え、引き締まった酸と石灰由来のミネラル感が美しい調和を生み出します。
全体的に洗練された味わいで、近年は生産者の努力により品質も向上。
コート・ド・ボーヌの魅力をより親しみやすい価格で楽しめる産地として、注目が高まっています。
シャルル・ペール・エ・フィーユの特徴と歴史
シャルル ペール エ フィーユ(Charles Père et Fille)は、ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌのナントゥ村を拠点とする、数世代にわたる家族経営のドメーヌです。
1900年にドメーヌ・シャルルとして設立され、1960年に初の自社瓶詰めを開始しました。
1988年にパスカルが父フランソワから継承し、2015年にはその娘ポリーヌが加わって現在の体制が整い、2021年には妹マリーも参加。
3世代で14ha(うち10haがオート・コート・ド・ボーヌ)を所有しています。
栽培は自然環境への配慮を重視し、2021年にはフランス農水省のHVE認証を取得。
手摘み収穫、選果テーブルによる選別、除梗、部分的な全房発酵(約35%)を採用し、発酵は10~15日間、手作業のピジャージュを実施。
熟成はフレンチオーク樽で12か月、澱とともに熟成させます。
特筆すべきは、“キュヴェ デュ メニール”に使用される特注の樽「メニール」。
上部が狭く、内部で自然な対流が起こる設計により成分の溶け込みが良く、澱の出にくい構造です。
この樽を導入した2011年以降、フルーティでボディのあるスタイルが確立され、2019年ヴィンテージでは「ワイン・エンスージアスト」誌で91点を獲得しています。
ジャンシス・ロビンソンも2019VTを「素晴らしい発見」と評価し、父娘によるワイン造りに強い感銘を受けたと述べています。
伝統と革新、テロワールへの敬意が融合したドメーヌであり、自然派志向かつ高品質なブルゴーニュを求めるプロのソムリエにも自信を持っておすすめできる存在です。
ペアリング
はじめまして。銀座6丁目にあるワインバー SHINOWINEのオーナー池部紫乃です。
2022年にソムリエ資格を取得し、その後もワインの学習を続け、2025年3月に念願の自分のワインバーをオープンしました。
SHINOWINEでは、ブルゴーニュ、シャンパーニュを中心に、気軽に楽しめるグラスワインから、本格的なボトルワインまで幅広くご用意しています。
お料理もできる限り手作りにこだわりました。
看板メニューのブッフブルギニョンは1年かけて自身最高のレシピを作り上げました。様々なお店も研究し、「パリ1番のブッフブルギニョン」と評されたお店でも味わいました。
一軒目でしっかりとしたお食事とワインをいただきたい方にも、二軒目使いにもお勧めのお店です。
皆様のご来店をお待ちしております。
SHINOWINE
〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目9−14 方圓ビル3階